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獣の仕業 第十二回公演
「炎天」
The Act of Beast 12th Stage [The Over]

「李雨」という女が殺された。

李雨の弟の「秋鹿」は喪主の挨拶でバスの中で見た犬の話を繰り返し喋っている。

李雨を殺した秋鹿のピアノ講師である「知花」は取調室で李雨自身から殺人の動機について尋ねて欲しいと懇願している。

李雨のかつての恋人であった「白草」は李雨の留守電へ向かって、自分が作った曲の説明をしている。

李雨という女が死んでも、彼らのお喋りは止まることがない。

李雨は鬱陶しそうに立ち上がり、彼らの胸ぐらを掴んで怒鳴り散らした。

「私はもう人間じゃないんだ。つまりは電柱だ、冷水器だ、フルートだ。

 だからあなたたち、もういい加減私に向かって喋るのをやめたらどうです」

獣の仕業「超過剰」総結集。
苛烈な発話と過剰な身体で七転八倒する生命力に満ちた・でたらめことばの鎮魂歌。




日時:
2017年11月25日(土),26日(日)
25日(土)15:00/19:00
26日(日)14:00/18:00
料金:2,000円(前売・当日ともに)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)

※上演時間:約80〜85分
※受付開始・開場は開演の30分前です
※開演10分前を過ぎますと,キャンセル待ちのお客様にご入場いただきます  お席の確保が出来ない場合がございます.お時間には余裕を持ってお越しください
※リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます



脚本・演出:立夏
出演:雑賀玲衣 川原翔 伊織夏生(salty rock)小林龍二
※ 出演者について倉島聡が降板し代役として川原翔が登板いたします。本件に関するご報告の詳細はこちらをご覧ください。
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
照明:寺田香織

■チケットご予約■
発売開始:2017年10月15日
【Webフォーム予約】
カルテットオンラインチケットフォーム

【メールまたはお電話でのご予約】
MAIL: swz@live.jp
TEL : 090-2750-9136
上記ご連絡先に,お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時、枚数をご連絡下さい。
※携帯からのご応募の際にはメールフィルターの設定を解除していただくか、
「live.jp」を指定受信設定していただくようお願いします
※メールの場合2日以内にお返事差し上げております
 獣の仕業からの返信がない場合,お手数ですがお電話にて直接ご連絡ください
※お電話いただいた際,出られなかった場合はこちらから2日以内に折り返し申し上げます

会場:西荻窪遊空間がざびぃ
MAP

東京都杉並区西荻北5-9-12 そらの上
【電車】JR中央線・総武線西荻窪駅 北口より北銀座通りを徒歩10分
【バス】バス亭「西荻北5丁目」
(西荻窪駅から荻窪・井荻方面へ2つ目または上石神井駅から西荻窪駅方面)

JR中央線・総武線「西荻窪」駅からの道順:

1. 「北口」を出たらすぐに右折
2. 右手に「三井住友銀行」が見えたら手前の横断歩道を渡る
3. 「北銀座商店街」を10分ほど直進
4. 「デニーズ」と「セブンイレブン」を通過
5. 右手に見える黄色い扉が「遊空間がざびぃ」の目印です
※駐輪場,駐車場はございません。車、バイクおよび自転車でのご来場はご遠慮ください



〜獣の仕業より〜

結局のところほんとうのことというものは
「本当めいた」姿なんて滅多にしないのだ……というのが本作「炎天」の執筆動機である。

本作は「李雨」の死によって、
身近な人間がそれぞれに作り出すストーリーテリングの集合だ。

「喪主の挨拶」「留守電」「取調室の自供」どれもすでにうしなわれていた者への語りの形式をしている。
しかしそれぞれが語る事柄も、それを受け取る「李雨」の回答どれもでたらめで、
彼らは劇中において決定的なことはなにひとつ喋らない。

それはそうと、そもそも何が「ほんとうのこと」なのだろう。

たとえば生きている者が死者へ手向けるにふさわしい決定的な言葉があったとして、
それはどのような「目的」があり、どのような「効能」をもたらすのだろう。

もしそれが言葉の意味によってではなく、目的や効能さえまかなえればいいとするならば、
今作のでたらめさはそれを達成していると思う。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。(獣の仕業 立夏)


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