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獣の仕業 第九回公演
「ヴェニスの商人」
The Act of Beast 9th Stage [Kingdom Come]


ヴェニスの何処かにある夜の森、シャイロックはひとり眠っている。
さあ彼はやがて目覚め、貴方がたの前で語り出すだろう。
『これは物語です。これは創作です。でも貴方達は私を知っているかも知れない…。』

シャイロックの語る物語、
『残忍非道なるユダヤ人が、ヴェニスの商人アントニオの胸の肉1ポンドを切取らんとする事と、
 その友人バッサニオが三種の箱の選択によってポーシャ姫を手に入れんとする事を大筋と成す』

バッサニオはポーシャへの求婚に必要な支度金の調達の為、アントニオと共に ある金貸しの元を訪れた。
ユダヤ人の、シャイロック。
彼は言う。期限までに返済できなかった場合には、アントニオ、お前の胸の肉を1ポンド切り取る、と。

夜の森、暗い森、ちらりと瑠璃石の残像が過ぎる。
色とりどりの宝石を抱えて、愛する男と駆け落ちをしたシャイロックの娘、ジェシカの影だ。

か弱い船よ、その道先に やがて嵐が訪れるだろう お前はやがて倒れるだろう

ジェシカは歌う、月の夜に、
「月が明るく照らしている・こんな夜だろう、
 ロレンゾと言う若い人が・可愛いの・好いたのと、
 口から出まかせの誓いをして・あの子を騙した・こんな夜だろう…」

『私はシャイロック、ユダヤの金貸しシャイロック─
 ─教えてください。私は誰です』

日時:
2014年11月1日(土),2日(日),3(祝)
1日(土)14:00/19:00
2日(日)14:00/19:00
3日(祝)13:00/18:00

携帯からのご予約はこちらをクリック!※10/1(水)〜チケット発売開始



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料金:2,000円(前売・当日ともに)
リピーター割引 : 1,000円(半券持参・要予約)

※上演時間:約80〜85分
※受付開始・開場は開演の30分前です。
※開演10分前を過ぎますと、キャンセル待ちのお客様にご入場頂きますので、お席の確保が出来ない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください。
※リピーター割引は過去公演の半券はご利用できません。

構成・演出:立夏
原作:W・シェイクスピア
翻訳:坪内逍遙

出演:小林龍二/藤長由佳/きえる/雑賀玲衣/凛子

音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
照明:寺田香織

■チケットご予約■
発売開始:2014年10月1日
【Corich!からのWebフォーム予約】
PC, スマートフォンからのご予約
携帯電話からのご予約

【メールまたはお電話でのご予約】
MAIL: swz@live.jp
TEL:090-2750-9136
上記ご連絡先に、お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時・枚数をご連絡下さい。
※携帯からのご応募の際にはメールフィルターの設定を解除していただくか、
「live.jp」を指定受信設定していただくようお願いします。
メールの場合2日以内にお返事差し上げております。
獣の仕業からの返信がない場合、お手数ですがお電話にて直接ご連絡ください。

会場:pit北/区域(王子駅)
MAP
〒114-0002 東京都北区王子1-13-18 B1,2
JR京浜東北線「王子」駅「北口」より徒歩2分
東京メトロ南北線「王子」駅「5番出口」より徒歩0.5分
都電荒川線「王子駅前」駅より徒歩5分

京浜東北線・都電荒川線からの道順:
(1)改札を出て「北口バスロータリー」を右手に見ながら、JRの線路沿いに赤羽方面へ
(2)正面に「三菱東京UFJ銀行」が見えたら、進行方向右手に曲がり、「みずほ銀行」の角を左へ曲がって「北本通り」(国道122号線)へ入る
(3)道の左手に「PRONTO」が見えたら、進行方向正面の横断歩道を渡る
(4)北とぴあの目の前、Y字路の間に立つ黒壁の建物が劇場です。
 ※南北線「王子」駅をご利用の方は、5番出口を出てすぐ左手が劇場です。



〜獣の仕業より〜


「『ヴェニスの商人』は喜劇か?」

原作は「喜劇」に分類されています。しかし現代、本作を“悪役シャイロックが傲慢の果てに勧善懲悪される物語”…そう読める者が何人いるでしょうか、イマの私達にとって・これは喜劇ではありません。そして違和感を感じた読者の視線はシャイロックに注がれます。

私達は「ヴェニスの商人」をシャイロックを中心にした「ひとりの男の挑戦と敗北の記憶」として描きたいと思っています。

獣の仕業は今迄、古典戯曲に対しほぼ原作通りのテキストで上演してきましたが、今回は原作のシーンを分解し再構成します。原作のエピソードの大半を削り、原作にない台詞も追加しました。また、シャイロック・ジェシカ以外を演じる俳優に固定の登場人物を与えず、シャイロックの語りに合わせシーンごとに役を入れ替える手法を用います。

オセロのような壮大さも、空騒ぎのような華やかさもそこにはありません。これはただひそやかな親子の対話です。

ひとりの娘を持つ父親を、揺さぶられる小さな男を、pit北/区域と言う洞窟の中に微かな明かりを灯すように柔らかく浮かび上がらせ、その奥の炎のような心や 冷たい悲しみを皆様に見つめて貰えるように。

(獣の仕業/立夏)


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