The Out of Beast 2018
「象」
とある病院。そこには背中に被爆痕のあるひとりの病人が入院している。
病人は日々歩く練習をしている。病人の夢は、自分の足でもう一度あの街に行くことである。自分の被爆痕を人目に晒すために。
見舞いにやってくる病人の妻と甥も同じく被爆者であるが、彼らはそのような野心は持ち得ない。
男は叔父の被爆痕を、むしろ憎んでいた。男は何もせず、ただ静かに暮らしていたかったのだ──
──敗北を強いられた人々の悲しみと孤独をさりげない手触りで描いた別役実初期代表作。
日時:2018年9月7日(金)~9月9日(日)
9/7(金) 20:00
9/8(土) 14:00/17:00/20:00
9/9(日) 14:00/17:00
料金:2,000円(前売・当日ともに)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
- 上演時間:65~70分
- 受付開始・開場は開演30分前
- 小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください
- 開演10分前を過ぎますとキャンセル待ちのお客様を優先してご案内致しますので、お席の確保ができない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください
- リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます
作:別役実(三一書房「別役実戯曲集」より)
演出:立夏
出演:手塚優希 立夏 小林龍二
- 写真撮影:かとうはるひ
- 宣伝美術:塩澤亜美子
- 音照操作:雑賀玲衣
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会場
レンタルスペース+カフェ「兎亭」
練馬区旭岡1-46-12エイケツビルB1
- 西武池袋線「江古田」駅より徒歩7分
- 都営大江戸線「新江古田」駅より徒歩13分
※ 会場には駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用いただくか近隣の有料駐車場・駐輪場をご利用ください
演出ノート
「つまり誰もが野心的であるとは限らないし、全ての敗北者が悲壮であるとは限らない。往々にして人々はさり気ない。」
この冒頭のト書きに本作の神髄はあると思う。
広島での被爆とその後という重いテーマを扱いながら、戯曲はどこかさり気ない。もの悲しいが、どこか寄る辺ない。私たちはこの物語の人々を自分たちのごく身近にある人々だと言うことを突きつけられる。
「The Out of Beast」は獣の仕業スピンオフ公演にあたっての新しい屋号だ。テーマは「漂泊する身体」。舞踏性はそのままに、揺らめくようなあてどない重心の身体を採用する。作品の構成としては「計算された偶然性」を重要視する。それが別役作品の飄々としたムードにマッチすると思う。
獣の仕業は今年で十周年となった。いつもと少し違った獣の仕業をご覧いただきたい。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。
(獣の仕業代表 立夏)